1. 症状
BluetoothイヤホンやヘッドホンをPCに接続すると「接続済み」と表示されるのに、音が一切聞こえない。内蔵スピーカーからも出ない、または突然無音になる、といった症状が発生します。Windows11で特に報告が多く、macOSでもアップデート後に起きやすいトラブルです。
2. 原因候補
原因① 出力先デバイスの自動切り替えミス(最多)
OS側が誤った音声出力先を選択しているケースです。見た目は接続済みでも、実際の出力先が別デバイスになっていることがあります。
原因② 通話用プロファイルに固定されている
Bluetooth機器は「高音質再生用」と「通話用」でモードが分かれます。通話用(ハンズフリー)に固定されると、音が極端に小さい、または無音になることがあります。
原因③ OSアップデート後の一時的な不整合
Windows11やmacOSの更新直後に、音声サービスやドライバが正常に切り替わらない場合があります。
原因④ アプリ側の音声出力設定
Zoom、ブラウザ、動画編集ソフトなど、アプリごとに出力先が固定されているケースです。
3. 解決策(安全な順)
① 出力デバイスを手動で確認・切り替える
Windows11
設定 → システム → サウンド → 出力 から、Bluetoothイヤホンを明示的に選択します。
macOS
システム設定 → サウンド → 出力 で、正しいデバイスが選ばれているか確認します。
最も成功率が高く、必ず最初に試すべき手順です。
② 通話用デバイスを無効に「せず」切り替える
Windows11では「ヘッドセット(通話用)」と「ヘッドホン(高音質)」が別表示されます。出力先として高音質側が選ばれているか確認してください。
※通話用デバイスを無効化する方法もありますが、環境依存のため断定的な解決策にはしません。
③ Bluetoothを一度オフ→オンする
OSのBluetooth設定からオフにし、10秒ほど待ってからオンに戻します。再起動より安全で、音声サービスの再初期化として有効です。
④ アプリ個別の音声設定を確認
ブラウザ、会議ツール、動画再生アプリの音声出力先が「既定」や別デバイスになっていないか確認します。Windows11ではアプリごとに出力先を保持します。
⑤ PCを再起動する
一時的な音声サービス不具合の場合、再起動で解消するケースがあります。ここまで試してから行うのが安全です。
4. 直らない場合
・別のBluetoothイヤホンを接続して同じ症状が出るか確認
・有線イヤホンで音が出るか確認
これで切り分けが可能です。両方ダメならOS側、片方だけなら機器側の問題が濃厚です。
5. 予防策
・Bluetoothイヤホンは接続後に出力先を必ず確認
・OS大型アップデート直後は音声設定を見直す
・複数の音声デバイスを常時接続しない
これだけで再発率は大きく下がります。
6. 注意(バックアップ・自己責任)
本記事ではレジストリ改変、セキュリティ機能の無効化、外部ツールの導入は推奨していません。
設定変更前には重要データのバックアップを行い、操作は自己責任で実施してください。